TPMは3年

TPM活動
読み方:ティー・ピー・エムかつどう
【英】:Total Productive Maintenance

TPMとは、Total Productive Maintenanceの略で、「生産効率を極限まで高めるための全社的生産革新活動」である。

TPM活動の基本は、現場の小集団での、設備を対象とした改善活動である。

1971年に提唱され、1980年代に自動車産業で急速に普及し始め、半導体装置産業に広がり、現在では食品産業などあらゆる業種に取り入れられている。

初期段階は生産部門を中心とした設備の生産性向上を狙った活動であったが、現在では設計・技術部門、事務間接部門も含めた全社活動になっている。

活動のねらいは災害ゼロ、不良ゼロ、故障ゼロなど効率を阻害するあらゆるロス、ムダを徹底的に排除し、生産効率を極限まで高めて行くことであるが、同時にこの活動を通して、そこに働く人々の考え方、行動も変えて行くことを狙っている。

活動は、(1)個別改善、(2)自主保全、(3)計画保全、(4)教育訓練、(5)製品・設備の開発管理、(6)品質保全、(7)管理間接部門の効率化、(8)安全衛生環境の管理 の「8本柱(活動)」で展開していく。

TPM活動は最低3年は必要であるが、完遂した企業では生産性1.5倍、不良1/10、故障1/20 などの大きな効果を出している。